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TRPGに関するメモや随想など

AR2E初心者向けキャラメイク解説

※2018年1月、内容を修正

キャラメイクについて

アリアンロッド2E』はリソース管理がテーマです*1。HPやMPは勿論ですが、資金の配分やスキル枠の配分もかなり重要な問題となります。メインクラス毎に管理すべきデータや配慮すべきルールが少しだけ違います*2が、基本的にはどのクラスを選んでもやる事はあまり変わらないのが特徴です*3

クラスと種族

キャラメイクにおいては、まずクラスと種族の選択が大事です。種族は能力値に影響を及ぼすので、クラスと種族が噛み合っていないと十分に活躍できるキャラクターが作れません*4
特に命中が低いとまずいので、武器攻撃をするクラス(ウォーリア、シーフ、一部のアコライト)なら【器用】を、魔法攻撃をするクラス(メイジ、一部のアコライト)なら【知力】を高めにする必要があります。具体的にはクラス修正を含めて5以上は欲しいところです*5。もし種族の選択で迷ったらヒューリンにしておきます。取りたい種族スキルは《ハーフブラッド》で取ればいいのです。

スキルの選択

スキルはその立ち位置によって役割が違います。ちょっと整理したいと思います。スキルを選ぶ際は、原則として1つのタイミングのスキルは1つまでしか取らないようにします。例えば「タイミング:メジャーアクション」のスキルは1つまでしか取らないようにします。ただし「パッシブ」「アイテム」「効果参照」は別です*6
それからキャラメイク的に特別な意味をもつスキルについて整理します*7

マスタリー系スキル 《アームズマスタリー》《コンセントレイション》
神業系スキル 《ボルテクスアタック》《アフェクション》《リゼントメント》《インタラプト》
シナリオスキル 《ファイトソング》《アニマルパクト》《ソウルバスター》など
シーンスキル 《スラッシュブロウ》《マジックフォージ》《クイックヒール》《トルネードブラスト》など

初期作成のキャラクターは以下の要件を満たすことが望ましいです。

  • マスタリー系スキルを1つ取得する。
  • 必殺技スキル(神業、シナリオ、シーンスキル)を2つ以上取得しない。

実際問題として、マスタリー系スキルはとても強力です。命中判定の達成値に+3.5され、ファンブル率が2.8%→0.5%になります。コストもかかりません。
また必殺技スキルは一撃の能力は魅力的ですが、継戦能力*8を考えると他のパッシブスキルを取った方が良いように思われます。
また、神業系スキルは初期作成ではあまり必要ありません。CL2~4までの間に取得すればいいのではないかと思います*9

確認すべきルール

スキルの違いについては見れば分かると思うので、ここでは意外と見落とされがちなルールによるメインクラス毎の違いについて触れておきます。該当するページに付箋でも貼っておくとよいと思います。なお括弧内の数字は『R1改訂版』のページ数を表しています。

クラス 特徴 参照すべきルール等
ウォーリア 筋力が高い。防御力の高い防具が装備できる。 跳躍と登攀(286)、カバー(268)
アコライト 精神が高い。 交渉(287)
メイジ 知力が高い。 エネミー識別(285)、アイテム鑑定(288)
シーフ 感知が高い。 トラップ探知と危険感知(282、283、356、368)

サポートクラス

サポートクラスについても基本事項をまとめておきます。「上級者向け」と書いているクラスは、「弱いクラス」の言い換えだと思ってもらって差し支えありません。恐らくCL1の段階では、あまり本領は発揮できないと思います。

ウォーリア サポートクラスとしてのウォーリアはメイジ以外のメインクラスと相性がよく、特に強力な防具で身を固めているアコライトが《カバーリング》や《カバームーブ》を取得することで、パーティが生き残る可能性を高めることができる。
アコライト サポートクラスとしてのアコライトは全てのメインクラスと相性がよく、ウォーリアやシーフには「打撃」武器による攻撃スキルを、メイジには《ホーリーライト》や《アンデッドベイン》のような攻撃魔法スキルを提供する。
メイジ サポートクラスとしてのメイジは特にアコライトとの相性はいい。《ヒール》を含むアコライトの補助魔法を《マジックブラスト》で拡大したり、《コンセントレイション》によってアコライトの攻撃魔法を当たりやすくしたりできる。また《フライト》や《フィジカルエンチャント》等の補助魔法スキルも強力だ。
シーフ サポートクラスとしてのシーフは、特にウォーリアとの相性がよく、強力な武器や防具を備えたウォーリアが《ランナップ》で先行移動をしたり、《ワイドアタック》で範囲攻撃をしたりできる。
アルケミスト 上級者向け。初心者が手を出すなら、ネヴァーフの《マスターハンド》を取得してウォーリアかシーフと組み合わせて銃士タイプをプレイするのがオススメ。
ガンスリンガー シーフ向け。遠近型。《キャリバー》と《アームズマスタリー:魔導銃》は必須です。武器にお金をかけなくていいので、他に所持金が回せます。
サムライ メイジ以外。《スピリット・オブ・サムライ》で武器を取れば防具にお金がかけられるので、《アームズマスタリー:刀》《トゥルーアイ》と共に、味方を護るウォーリアに向く。刀を使わなくてもいいスキルもあるので、他の装備を使うサムライもアリ。
モナー メイジ向け。ファミリアで判定固定値が上がるのが意外と便利。ダメージはやや低めだが、常時範囲攻撃の《サモン・~~》系のスキルや、攻撃範囲を「場面(選択)」にする《アニマルパクト》は強力。《ファミリアアタック》は上級者向け。
セージ メイジ・アコライト向け。《エンサイクロペディア》と《コンコーダンス》を取得すればパーティの役に立つこと間違いなし。知力系の便利屋。魔術操作系スキルは玄人向け。アコライトなら《エフィシエント》と組み合わせて《ヒール》や《プロテクション》の効果量を増やせるのが良い。メイジもダメージ強化ができる《エフィシエント》や命中やエネミー識別の成功率を上げる《ハイウィズダム》はオススメだが、味方が護ってくれる状況ならば火力を強化する《ブラッドスペル》はかなり強力だ。
ダンサー 上級者向け。器用や感知に修正がないので意外と探索型シーフに向かない(回避型シーフならいい)。意外とウォーリアとも相性がいい。
ニンジャ 上級者向け。アコ以外。敵陣突破能力の高さはもっと注目されていいと思う。
バード アコライト向け。支援特化のアコライトなら《ジョイフルジョイフル》を取得したい。
モンク メイジ以外。「殴りアコ」の定番といえばモンク(アコライトは【精神】が高いので《アイアンフィスト》と相性がいい)。また「格闘」の武器は価格が安く、余ったお金で強力な防具を揃えられるというのも魅力だ。
レンジャー メイジ以外。《アームズマスタリー:弓》が取得できる。射撃戦特化のスキルがほとんどだが、白兵キャラにも有効なスキルが幾つかある。

『パーフェクトスキルガイド』で追加されている基本クラスについても言及しておきます。

イリュージョニスト 上級者向け。幻術が効かないエネミーもいるので注意が必要。
バーサーカー ウォーリア向け。ダメージがでかい。鎧と味方の支援(特にアコライトの《プロテクション》と《ヒール》)は頼りになるか確認しよう。

消耗品アイテム

アリアンロッド2E』の標準的なシナリオは、だいたい戦闘3回程度が想定されています。1回の戦闘は2~3ラウンドぐらいになるように設計されているものが多いでしょう。そうすると1戦闘3ラウンドだとして9ラウンドほど*10、スキルを使わされることを考えなければなりません*11

【消費MP】(セットアップ+ムーブ+マイナー+メジャー)×9
【可能MP】最大MP+《祝福》による回復+MPポーション

メイジのPCが《マジックブラスト》+《※精霊魔術》を使うとして10点。合計して90点消費させられます。初期MPが30点をちょっと超えたぐらいです。CL1だと《祝福》を使わない事を前提に考えるので、MPが枯渇する計算になります。基本的にCL1のシナリオを作るときは、戦闘ラウンド数が少ないように設計したり、ダンジョンにMPポーションを配置したりします。レベルが上がってくるとその辺のマネジメントはもっと楽になっていきます。
MPポーションはメイジなら4~5つ持っておくと安心です。つまりそれだけでMPが30点分は回復できるぐらいですね。CL1でキャラメイクをする場合、特にメイジやアコライトは一般スキルの《マジカルハーブ》を取得することを視野に入れます。

ポーション類ではありませんが、トラップ解除を担当するPCは「小型ハンマー」と「小道具入れ」を購入しておき、「くさび」を何本か小道具入れに入れておくとよいです。計算が面倒ですが、非常に低価格でトラップ解除の判定に+1できるので優秀です。

*1:中世ファンタジー世界における人間と邪神の勢力との闘争とか、そういう物語的なテーマじゃなくてゲームとしてのテーマのことです。

*2:メインクラスによって、キャラクターの性能の方向性が決定づけられるシステムになっています。もちろん、サポートクラス等の組み合わせによっては、「原則」と違ったプレイングが可能ですが、この記事は初心者向けの記事ということで、そういった例外については無視して説明します。分かりやすさのために厳密性を犠牲にした記事だということをご了承下さい。

*3:アコライトだけちょっと特殊です。

*4:能力なんて関係なく好きな種族を選べばいいという考え方もありますが、『AR2E』は残念ながらそういう遊び方に適したシステムではないのです。勿論、好きな種族~~という考え方は間違ってはいません。まぁ、その辺は卓の雰囲気との兼ね合いなんじゃないでしょうか。

*5:ボーナスポイント(『R1改訂版』P64)は【器用】あるいは【知力】に重点的に割り振るべきということです。

*6:タイミングが被ると、そのスキルは「使っていない」スキルとなり、無駄になるからです。『アリアンロッド2E』では「状況に合わせてスキルを使い分ける」ような状況はほとんどありません。得意なことをはっきりさせ、得意分野に特化させた方が強いキャラができます。

*7:命中判定に+1Dするようなスキルをマスタリー系スキルと呼びます。各メインクラスしか使えないシナリオ1回のスキルを神業系スキルと呼びます。シナリオn回の有用なスキルをシナリオスキル、シーン1回の有用なスキルをシーンスキルと呼びます。つまり神業系スキルはシナリオスキルに含まれます。またシナリオスキルとシーンスキルを合わせて必殺技スキルと呼ぶことにします。

*8:複数回戦闘をしたり、幾ラウンドにも渡って戦闘を継続したりする能力。

*9:ただし《インタラプト》は比較的早いほうがよいように思われます

*10:2ラウンドで決着がつく場合も多いかと思いますが、少し多めに見積もっています

*11:この時点でスキル構成を見直すこともあります。あまりにも消費量が多いと辛いですから。