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TRPGに関するメモや随想など

各論:初心者対応のスタンスの違い

 支配欲求起源のグループ、つまり[遊戯性][攻略性][役割性]のグループは、戦場に生きている。初心者に対しては「対等」なゲーマーとして扱うので、基本的に突き放した態度をとる。自分でルールブックを一通り読むのが当たり前だし、ルールを誤解したときは「次は気をつける」のが基本だ。気の良いプレイヤーは初心者が良いプレイングをしたときに、賛辞を送るだろう。だが怖い人達は「こんな事も知らないのか」といった顔をして、初心者を置いてけぼりにする。
 承認欲求起源のグループ、つまり[役割性][参加性][創造性]のグループは、学生サークルのような雰囲気をもつ。初心者に対しては「後輩」として扱うので、懇切丁寧にルールを説明し、誤解なくプレイできるように適宜、アドバイスをする。気の良いプレイヤーは初心者が必要としている時のみ力を貸すだろう。だが上から目線の傲慢な人達は「こうした方がいいよ」と言いながら初心者の自己決定権を奪ってくる。
 成長欲求起源のグループ、つまり[創造性][体験性][遊戯性]のグループは、ネバーランドに生きている。初心者に対しては「転校生」のような物珍しい目で見る。ルールなんて横に置いて、私たちはあなたの事が知りたいといったスタンスで接してくる。気の良いプレイヤーは初心者が本気で楽しめるようにあらゆる手段を尽くしてくれるだろう。だが馬鹿な人達は独り善がりなTRPG観を押しつけて初心者を困惑させる。